地獄の返品女アザミ

思い出を食べて生きている

アザミ、婚活を始める

私は一定層の女性から嫌われるきらいがある。
学校でもそうだし就職先でもそうだけど、声が大きめな女性グループには大抵嫌われる。

私は18歳の時に公務員に就職をしたんだけど、案の定以上のタイプの女性様グループに目をつけられた。
女性様グループのうち私を嫌っていたのは3人だったと思うんだけど、そのうちの1人は本当に私のことが大嫌いなようで、毎日イライラしていて可哀想だった。
だってどっちが悪いにしろ、大抵の人は若くて権力振りかざしてない可愛い新入の肩を持つでしょう?
そういうのも、きっと鼻についたんだろうね。
随分な事を色々やって頂いたけど、どれも下らない話なので省略する。

そんな感じで5年くらい働く内に、いつ仕事を辞めてもいい後ろ盾が欲しいなと思うようになった。
いくら私が鋼鉄の女だとしても、やっぱりふと疲れてしまう日もあるのだ。

職場の人を恋人にするのは嫌だった。
この状況を知っていて声をかけてくる男は「可哀想な女の子を守る...俺!」みたいなタイプに見えてしまったからだ。(実際はどうかわからないけど、Aの影響でそうなっていたのだと思う)
職場で余計な噂を立てても仕方がないしね。
それに弱ってる時に声をかけてくる奴なんて、どうせロクでもない。


当時アザミは23歳、婚活を始めることした。

まだ大手婚活アプリなどはなかったので、Yahoo!のお見合いサイトに登録した。
それこそ毎日、見きれないほどの人から声がかかった。
それまで全く意識していなかったけれど、初めて若さの持つ威力に気が付いた。
そして、若さに釣られて寄ってきただけの男から、どうやって私を一番に愛してくれる人を見つけたらいいのか途方に暮れた。


婚歴に死別がある人は除外した。死人は美化されやすいし、今後死人と比較されても困る。
当時のアザミの年収は500万円。
自分の年収で大人を養うのは難しいと思ったので、男性には自分以上の年収にを求めた。

それと結婚生活で一番重要なのは「金銭感覚」が合うかどうかだと思う。
初回デート代の欄が「相談して決める」の人は除外した。こう言う奴は一番最悪だ。
何を相談するんだよ、アホか!
ご馳走する気概はなく、かと言って割り勘と書くとモテなそうだなあと思ってるセコい根性が丸出しだ。私の好みじゃない。
「男が多めに払う」も除外した。
小銭払ったくらいで奢ってやったと思うケツの穴の小さい男の可能性が高い。
「割り勘」は当然だよね、初対面なんだから。
「男が全部払う」は太っ腹だと思うけど、初回デート代だけ全部払うことで票を集めてる可能性がある。
記載なしが一番良いと思った。
お金のことを書くなんて無粋だ。価値観が近い。
ということで、「割り勘」「男が全部払う」「記載なし」に絞った。

それと、登録が1ヶ月未満の人に絞った。
長くいて恋人が1人も出来ないなんて、どうせ魅力なしに違いない。

外見も拘りがあった。
とは言っても、私は好みが変わっているようなのでいわゆるイケメン狙いではないと思う。
アザミが好きな芸能人は、所ジョージウド鈴木江頭2:50
明るく朗らかで、瞳の奥が精悍に輝いている男が好みだ。(江頭は朗らかじゃないけど)

そういえば、幼稚園の頃やっていた「ウリナリ」で、ウドちゃんが毎回その週のマドンナに振られるコーナーがあったんだよね。
それを見る度に、早く大人になって私がウドちゃんと結婚しなければ!と思っていた。
こんなにいい男を振るなんて、世の中の女性はバカだと思っていた。
現実はウド鈴木と出会うきっかけなんか無かったんだけどね...ウドちゃんが結婚した時は本当に悲しかったよ。


婚活を始めて1週間で、良いなと思う人を決めた。
その人も私と同じに日に登録をしていて、1週間毎日熱心なメッセージをくれた。
その人を選んだきっかけは犬だ。
彼は虐待されていた黒い大きな犬を拾って飼っていたのだけれど、その犬はとにかく素敵だった。
いくつかアップされていた写真は、どれも少し悲しそうな顔をして遠くを見ていた。
犬の名前は「クロベエ
良いネーミングセンスだし、彼が飼犬を「クロベエさん」とさん付けで呼んでいるのも気に入った。

彼は15歳年上、整骨院の院長で容姿はガッシリとした体に少しきつい瞳の顔が乗ってた。
一般的に割と良い顔なんだと思うけど、私は彼を見るとなぜか靴の裏とゾウリムシを思い浮かべてた。

これが束縛男Hとの出会いだ。
続きはまた。


iPhoneでイラスト描いてみた!
あんまり絵は得意じゃないんだけど、描くのは結構好きみたい。


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